小出版社33社の経営戦略を分析した『書店員の小出版社巡礼記』 小島 清孝著

小出版社33社の経営戦略を分析した

『書店員の小出版社巡礼記』小島 清孝 著

出版メディアパル・オンライン書店  

 <本書の概要>

 本書は、1973年に東京堂書店に入社し、吉祥寺支店、外商部、本店人文書担当などを経て、取締役外商部長を務めたベテラン書店員小島清孝氏の小出版社論。韓国の出版業界誌「松仁消息」に連載した「日本の小出版社巡礼記」と日本出版労働組合連合会の機関紙「出版労連」に連載した「本の目利NOTE」を収録する。
 小島氏は、戦後の出版社の役割を次のようにとらえていました。「戦後日本の民主主義の発展や、文化を嗜む国民性の形成に日本の出版業界は深く関わってきました。特筆することは、常に『少数意見』の代弁者としての出版活動が戦後間もなくから連綿と続いていることでしょう。
 それらを担ったのは、経済的成功よりも、自らの信念に従い、出版活動を生きることをそのものとした小出版社の代表者たちでした」そして、「これら戦後に出版活動をはじめた編集者は何を考え、何をなしてきたのか」を紹介することが重要だとの考えから、小出版社を直接取材し紹介する論評を80年代から各種メディアに書き始め、97年には『書店員の小出版社ノート』(木犀社)を出版したが、この本はそれに続く小島氏の二番目の小出版社論である。
 第一部「日本の小出版社巡礼記」では、小出版社32社を扱う。創業者の創業理念、苦難と逆境をどのように克服し、どんな経過を経て今日に達したのかなどを紹介する。
 第二部「本の目利NOTE」では小出版社62社の書評と出版活動を紹介する。
<収録出版社>
 影書房、花神社、暮しの手帖社、くろしお出版、現代書館、工作舎、晧星社、五柳書院、彩流社、作品社、社会評論社、春秋社、新曜社、水声社(書肆風の薔薇)、青弓社、世織書房、石風社、特定非営利活動法人(NPO)前夜、草風館、読書工房、ドメス出版、トランスビュー、夏目書房、七つ森書館、批評社、不二出版、藤原書店、ぺりかん社、北斗出版、窓社、めるくまーる、論創社 

四六判、並製本、約432頁 本体価格2500円       

<追記>   
出版労連の機関紙に連載された「本の目利NOTE」は、当初、「渦・出版界の内と外」という総合タイトルで、私が産業分析を小島さんが出版社論を担当されていた。本書に収録された小島レポートは、日本の出版社の「チャレンジ精神」を見事に伝えている。

出版メディアパル編集長 下村昭夫

 
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