1.2 本の作り方の基礎知識 2
Q: | 奥付などに表示されている版と刷および判の使い分けはあるのでしようか? |
A: | 版はedition、刷はprintingまたはimpression。判はsizeで本の大きさを表わす。 |
Q: | 責了にした印刷物が間違ったまま、刷られた場合のペナルティは? |
A: | ある程度は許容範囲。重要なミスの場合は、刷り直す事もあります。この場合、紙代や印刷代などの負担は、 ケースケースで両者の話し合いで決められます。 |
Q: | 印刷所とのゲラの往復を減らす良い方法は、ありますか? |
A: | 一に「原稿調整」、二に「校正」、基本に忠実「ていねいに」「正確に」をモットウに、何より印刷所とのコミュニケーションが大切です。 |
Q: | 台割に半端が生じる時の処理どのようにするのですか? |
A: | 原則として、一折(一台)は、16ページが印刷の基本です。半端処理とは、はみ出したページを16ページまたは8ページ、4ページなどに整えて印刷する作業です。 |
Q: | 校了までは、ジョブ割で、印刷するときは、台割になるのでしょうか? |
A: | 編集工程では、さまざまな工程がありますが、製版、印刷、製本は台割進行です。 |
Q: | 予備紙の割合に基準は、あるのでしょうか? |
A: | 一色あたり、1〜3%程度です。輪転機の場合は、5〜10%と多めになります。 |
Q: | 紙の目や表裏は、どうしてできるのですか? また、判型と目の関係は? |
A: | 紙の目は、抄紙工程のチップ(パルプ繊維)の流れによって生まれます。 ・ 縦型の本の場合、奇数判;A5判、B5判、菊判などは、縦目の紙を選ぶ。 ・ 偶数判;A4判、B6判、四六判などは、横目の紙を選ぶ。 |
Q: | 菊判、四六判の由来は、また、連の由来は? |
A: | 定説はないが、菊判は、全紙に16ページ取れる事から、菊の紋章に因んだ名称。四六判は、仕上がり寸法の四寸二分(127mm)・六寸二分(188mm)に因んだ名称。 連は、紙1000枚を意味し、reamから生まれた単位。A40kgなどは1連の重さを意味する。 |
Q: | 並製と上製本の違いは? |
A: | 並製とは、雑誌等と同じように本体と表紙が同じ大きさで製本されている本を言います。上製本は、本体に比べ表紙やカバーが一回り大きく製本されている本を言います。 |
©1998年 Shimomura