午後5時からの「送る会」の時間までを利用して、韓国から来日されたMoon Youn Ju さんと舘野あきらさんの三人で、2006年の5月に発行した「韓国の出版事情」の増補版の打ち合わせを行う。
2006年以降の2年間の「続・韓国の出版事情」をまとめ、オリジナル版と「ケース入り二分冊」の増補版を4月下旬に発行する運びとなった。
「送る会」は、「最終講義」とは打って変わり、「人間・植田康夫」の素顔を垣間見る楽しい一時となった。
ゼミ生からこよなく愛される植田先生の秘密は、「丁寧な授業」とその歌声にあった。
参加者からの祝辞に応えお礼の挨拶に立たれた先生に、植田ゼミOBから、いっせいにリクエストがあがる。
「デク坊(?)」を抱えて登場した植田先生は。「男はつらいよ」のB面にある歌を披露。続けて「植木等シリーズ」を10曲。最後は、「ドーンとなった花火はきれいだね」と会場に花火ならね「紙吹雪」が舞い上がった。
植田ゼミ生は、どうやら「植田出版学」は忘れても、「この花火」に励まされて卒業していったようであった。
なお、Moon Youn Ju さんも蔡星慧さんも。この植田ゼミで博士号を取得された植田先生の「愛弟子」である。
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ともあれ、楽しい一日であった。Moon Youn Ju さんとは、5月に開かれるソウルでの「国際フォーラム」での再会を誓って、会場を後にした。