本作りこれだけはQ&A 出版技術講座


3.6  さまざまなサイバー書店

Q:インターネットの現状とサイバー書店の状況をお教えください。
A:世界のインターネット人口は、急増しており、アメリカ/カナダ圏打破、既に世帯普及率で30%を超えています。e-ビジネスも活発で、インターネットを駆使したIT革命が、世界中の話題になっています。日本のインターネットの現状は、「通信白書」によると、次のとうりです。
インターネットの利用者:1694万人(世帯普及率:11%;商用サービス開始5年)
ネット利用個人電子取引:1665億円、企業電子取引:2兆4000億円(原料など)
電子モール(仮想店舗):10000店:食料品、趣味・娯楽品、衣料品、旅行、自動車、書籍
Q:日本のサイバー書店の主なシステムをお教えください。
A:アメリカのアマゾン・コムの成功(世界最大のサイバー書店、110万点、1997年度185億円)の刺激され、日本でも、さまざまなサイバー書店が生まれています。
アマゾン・コム:(日本語サイトあり)
世界最大のサイバー書店:95年設立、1900万アイテム、1200万人、;26億ドル(2.5倍)
急成長の問題点;在庫の増大、買収コストの増大、利益が確保できない(累積赤字5億ドル)
オフ率:ペーパ版;20%、ハード版;30%、特価;40% *リコメンド制(和書参入予定:6月?)
デオデオインターネット洋書販売:1995年
広島の家電販売店;スタンフォードSPIと提携「外貨販売価格×1.3+380円」、書籍;縮小
紀伊国屋書店「BOOK WEB」:会員数;135000人
和書130万件、洋書200万件のデータベース;書名、著者名、ISBN、ジャンル
入会金:1500円 ;検索画面からオンラインショピングバッグに入力、非会員制もあり
配送:最短4日、海外発注10日〜4週間。宅配手数料;1回480円、売上の1%(目標5%)
丸善インターネットショピング
和書140万件。洋書135万件のデータベース;書名、著者名、ISBN、出版社名
入会金:無料、;検索後、ショッピングサービスと連動
配送:宅配手数料380円(複数注文の分配配送は2回目無料)
八重洲ブックセンター
書協データベース「Books」;54万件、TRCのDB;70万件
八重洲本店の在庫;40万点、150万冊(在庫のないものでも1〜2週間で入手);シロネコ八重洲
インターネットカタログショッピング「楽天市場」;340社の電子商店街(モール)
ヤマト運輸+栗田出版販売「ブックサービス」(1988年設立);客単価;4243円/件、1705円/冊)
インターネット通販強化+書店客注の集品配送(直接受注;24億+版元経由10億)
書協の「Books」+出版社307社直接リンク+配送ヤマト運輸(4日〜7日)+国際便200ヵ国
文教堂「J-Book」:1999年6月;会員数;6万人
140万点の書籍から検索、登録(無料)、配送状況の確認(トラッキングシステム)
ポイントバック;CD、ビデオ、MD;5%、ソフト;3%、書籍・雑誌;3%(新景品規約VS公取見解)
三省堂書店「インターネットショピング」: 洋書検索会員制3000円;280万件(三省堂BOOK急便)
図書館流通センター:「TRC MARK」;80年以降の新刊書70万件、公共図書館 の7割が利用
旭屋書店:書協「Books」;54万件、関西中心の書店チェーン店、洋書の注文は「スカイソフト」と提携
ブック・アサヒ・コム:「アサヒ・ドット・コム」の出版情報サイトを独立
富士山コム: アメリカを拠点にしたオンライン書店。一日2万ヒット
「平安堂」 「友隣堂」 「宮脇書店」  「ジュンク堂」
「青山ブックセンター」;ファッション 「BOOK CLUB本屋さん」+ミニストップ etc.
Q:オンラインによるデジタル・コンタンツの話題には、どんな事があるのですか?
A:デジタル・コンタンツの話題となると、たくさんありますが、「青空文庫」やフジオンラインの「パピルス」などが成功例です。「空から、本が降ってくる」と話題をまいた日本の「e-book」は、商品化を残念しました。オンデマンド出版なども話題の一つです。
電子書籍コンソーシアム:「果たして本は、空から降ってくるのか」;e-booksのゆくえ
オンデマンド出版(POD):「本とコンピュータ」「凸版;ビットウエイ」日販、トーハン etc.
マルチメディア辞典(CD-ROOM)からインターネット辞典へ
カラー液晶電子ブック登場
出版社のWEB出版:「WEB現代」「WEB新潮」「小学館オンライン」:「iモード」の利用へ
電子書店「パピルス」;世界初の電子書斎2400点(55社)、1億5000万円(33万人、12500冊/月)
電子図書館「青空文庫」:1997年「蔵書;730点(1000点)」(3000/日)
メールマガジン2000誌+150万人「mag/2」
電子文庫出版社会8社:「電子文庫パブリ」


©2000年 Shimomura